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日常的にあまり気にすることがない雨樋ですが、住宅の重要なパーツのひとつです。
雨樋は、水が集水器に溜まるように取り付けられています。
しかし台風や大雪で破損してしまうことで集水器に水が流れず腐ってしまったり、カビが発生してしまう原因になります。
「雪の重みで雨樋が壊れた場合に保険適用されるのか」「雪解け水で雨漏りした場合は雪災になるのか」といった疑問を持つ人も少なくないでしょう。
本記事では、雪災が原因による雨樋の損害について詳しく解説していきます。
雪災として認められる実際の損害例や雪災として火災保険を申請する際の注意点もご紹介しているので、雪で雨樋が壊れて火災保険を使いたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
雪が原因で雨樋が壊れた場合の保険はどうなるしょうか。
火災保険で補償される自然災害は火災だけではありません。
基本項目として「火災」「風災」「雪災」「雷災」「雹災」が保険対象です。
別途契約することで「水災」を追加することもできます。
雪が原因による損害は「雪災」で保険を受けることができます。
主な損害例として「雪の重みや落下で壊れた」「雪崩で押し潰されて壊れた」場合に保険適用されています。
融雪が原因による洪水が発生することもありますが、洪水や雨漏りでの損害は「雪災」の対象ではなく「水災」の対象なので覚えておきましょう。
雪災とは、大雪や豪雪が原因によって落雪や雪崩が発生して起きる損害のことです。
融雪による洪水や凍結、除雪作業時の事故は除かれるため、雪が原因で発生した損害が雪災の対象外になる可能性があります。
雪災の特徴として雨や雹と違い、積もった雪は雪解けの季節まで残ってしまうという点が上げられます。
雨や雹は数日で流れるので損害を受けたとしても発見から修繕までを簡単にできるでしょう。ですが、雪は長いと半年ほど残ってしまうので損害の発見が遅くなる可能性があります。
時間差で気づくことも多く、発見した時には被害が大きくなりやすいということも重要です。
上述の通り、火災保険では自然災害で受けた損害を幅広く保険対象としています。
ですが、経年劣化で破損した場合は火災保険は適用されません。
何もなく雨樋が急に破損することは考えにくく、大雪が降り積もった場合や台風が通った後に破損していたことに気づくケースが多いです。
経年劣化で破損したのか、自然災害による影響で破損したのか、知識のない個人では判別や損害状況の説明が非常に難しいです。
1番おすすめなのは、「専門業者に診てもらう」ということです。
経年劣化だと思っていても、実際に調査をしてみたら過去の自然災害によるもので火災保険の適用ができるケースもありますので、自己判断をして諦めてしまう前に専門業者に調査依頼をしてみましょう。
雪災による損害を受けて火災保険の申請をする際の注意点をご紹介します。
2003年(平成15年)までに契約をした火災保険は「風災」「雪災」「雹災」の補償はセットになっていることがほとんどですが、近年の火災保険では必要のない災害補償は外せるタイプの契約も登場しています。
雪の少ない地方や知らず知らずのうちに「雪災」の補償を外している可能性もありますので火災保険の申請前にご自身の契約内容を再度確認しておきましょう。
雪が原因によって雨樋が損害を受けた場合に火災保険が適用できるかを解説していきます。
雪災で火災保険が認められた雨樋の損害事例や雨樋の修理費用の相場もご紹介します。
まずは雪災として認められる雨樋の損害事例を実際の画像と共にご紹介していきます。
雨樋の多くはプラスチックでできています。
夏と冬の温度差の影響で部材が伸縮して変形することがありますがこちらは避けられない経年劣化という判断になります。
しかし、大雪が降り積もった後など、雪の重みが原因となり下記画像のように雨樋が曲がってしまうケースが多くあります。
下記画像も経年劣化に見えますが、火災保険で雪災認定されています。
雪の重みが原因となり勾配不良が生じるケースもあります。
勾配不良とは、下記画像のように雨樋の一部が下に落ちている状態です。
勾配不良の原因として、雨樋を支えるための金具が雪の重みなどの外力に耐えられずに下に曲がってしまうことで雨樋も下に落ちてしまうことが多いです。
こうなってしまうと排水するための集水器までうまく水が流れずにオーバーフローを起こしてしまいます。
屋根から落ちた雪で雨樋だけでなく集水器も被害を受けてしまいます。
外側に押されることで下記画像のように外れてしまったり、変形してしまったりすることがあります。
雨樋の修理費用の相場を解説します。
まず雨樋の部分修理であれば数万円で済ませられるケースが多いです。
ですが、雪災で破損している場合は、雨樋全体が歪んでいたり勾配不良が発生していることが多いため部分修理で対処できないことが多いです。
雨樋全体の交換になってくると約30坪の戸建ての場合で、約20万円〜40万円ほどの修理費用がかかってきます。
高所作業になることがほとんどで、作業のための足場が必要になります。
足場を組む場合は、追加で約10万円ほどかかることも覚えておきましょう。
雨樋の修理をする時の火災保険申請から保険金の受け取りまでの流れを解説します。
➀保険会社に連絡をする
➁保険会社に必要書類の提出をする
➂保険会社による申請内容に相違がないか調査に来る
➃保険金の受け取りをする
上記4つの手順で火災保険の手続きは完了します。
また火災保険の申請をしたい場合、代理人での申請はできないため加入者本人からの申請が必要です。
火災保険の申請には、自然災害が原因による損害を受けたことを証明するための書類が複数必要になります。
火災保険申請の必要書書類
火災保険申請の必要書類は、個人で作成することが難しいものや個人では作成できない書類があるので、専門業者へ依頼して作成してもらうようにしましょう。
また損害状況の写真は、自分で撮影しても良いですが危険な場所は無理に撮影せずに修理会社に依頼して対応しましょう。
火災保険の手続きは、素人が個人で完結することは難しいでしょう。
必要書類の用意から調査の立ち合いなど知識のない個人では、申請が通らないことや保険金を減額されてしまう可能性があります。
火災保険の専門知識がある業者にサポートしてもらいましょう。
個人では難しい申請もほとんど業者に任せて保険金の受け取りまで簡単に済ませることが可能です。
下記の記事で火災保険の申請のコツを詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
いかがだったでしょうか?
本記事では、雪が原因による雨樋の修理について解説していきました。
雪の重みなどで雨樋が破損してしまった場合は、雪災として火災保険の申請が可能です。
しかし、雪解け水で雨漏りした場合は雪災の対象ではなく水災の対象になるため別途で水災補償を追加している必要があります。
雪が原因での雨樋の破損は発見までに時間がかかる場合がありますが、経年劣化なのか自然災害なのか区別が非常に難しいため、まずは専門業者に調査の依頼をしてみましょう。
実際に調査してみると、台風や大雪などの自然災害が原因での破損であるケースがほとんどです。
雨樋の修理で困っていたら、火災保険の申請を検討してみましょう。
火災保険についてのご相談も承っているのでぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございました。