Webなら24時間受付中!
住まいの無料相談窓口
お電話でのお問い合わせ
027-333-13549:00〜20:00(年中無休)
027-333-1354マイホームの購入や賃貸契約時に、なんとなく加入している火災保険。
火災保険がどんな時に使えるか把握している人は少ないです。
本記事では、「火災保険はどんな時に使えるの?」といった疑問を災害別で解説していきます。
火災保険は、「火災」「風災」「水災」「雷災」「雪災」「雹災」などの自然災害による損害を受けた場合に適用することができます。
災害別補償範囲を表にし、一般的な保険適用事例や適用されない事例が掲載されています。
本記事の事例のような損害がある場合、すぐにでも火災保険を申請できるかもしれないので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
目次
それでは災害別の火災保険の補償範囲を解説していきます。
火災保険の補償範囲は、「建物のみor家財のみor建物と家財」と加入している火災保険により内容が変わります。
火災保険の基本的な補償範囲については、下記の記事で詳しく解説しているのでこちらをお読みください。
火災による損害で保険適用されるケースは2つありますので解説します。
まず出火元が自宅での火災の場合、当たり前ですが保険適用範囲です。
火災が発生し自宅の建物や家財に損害を受けてしますと、修理や買い替えをするという経済的な負担があるでしょう。
建て替えだけではなく、損害を受けた自宅の整理や仮住まいの用意が必要だったりと金銭的な問題だけでなく多くの負担がかかります。
火災の可能性は低いかもしれませんが、もしもの備えとして経済的な負担だけでも軽減できるように、通常通りの生活ができる金額を補償してくれる火災保険を検討した方が良いでしょう。
もし近隣の家からのもらい火が原因で火事に発展した場合はどうでしょうか。
隣家が原因での火災であれば出火元が賠償すべき、と考える方もいるでしょう。
ですが、日本では「失火責任法」という法律があります。
近隣の家からのもらい火で自宅が火事になった場合でも、「意図的に火災を起こす」「相手に重大な過失がある」といった状況でない限り損害賠償を請求することができません。
そのため、隣家が原因の火災でも自費で建物の修理や建て替え、家財の買い替えをする必要があります。
近隣原因の場合、どれだけ気をつけていても防げくことができないこともあります。
近隣で火災が発生した時のことも考えて火災保険に加入しておく必要があるのを理解しておきましょう。
風災とは「台風」「突風」「竜巻」「暴風」などの強風が原因の災害です。
日本は、台風による突風や暴風による被害が多い国です。
強風により災害が起きる可能性がある場合、強風注意報や暴風警報が発令されます。
風災として火災保険を適用するためには、「最大瞬間風速20m以上」の規定を超えた強風による損害を受けた場合という条件があります。
一般的に火災保険には、風災による損害の基本補償は含まれており「風災」「雷災」「雹災」がセットになっているので、これらの災害が原因での損害を受けた場合は保険金の申請が可能です。
風災による損害として想定される事例から補償範囲と保険適用できるかどうかを解説します。
まず風災として認められる風速の台風や強風が原因である損害であることが大前提です。
また火災保険の対象「建物のみor家財のみor建物と家財」のいずれかの加入している内容によって補償される損害が異なります。
想定される風災の被害事例 | 建物のみ | 家財のみ | 建物と家財 |
---|---|---|---|
強風で瓦が飛んだ orズレた |
⚪︎ | × | ⚪︎ |
竜巻で屋根が飛んだ | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
台風による飛来物で窓ガラスが割れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
暴風で塀が倒れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
突風でカーポートが倒れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
強風で庭の木が倒れた | ⚪︎※1 | × | ⚪︎※1 |
台風で物置が倒れ隣家の塀が壊れた | × | × | × |
台風による飛来物で自転車に傷がついた | × | × | × |
強風で自転車が倒れて破損した | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
強風で転び怪我をした | × | × | × |
※1:庭の倒木については保険会社によって異なる場合があります。
近隣の家への損害は対象になります。
また、風災が原因である場合でも自転車への損害は火災保険の対象外です。
(自転車への損害は自転車保険の区分となります)
火災保険の風災は、建物や家財が台風や強風による損害を受けた場合に適用されると覚えておきましょう。
水災とは、台風や暴風雨などが原因による「洪水」「高潮」「土砂崩れ」などが生じる災害です。また都市部では、大量の雨水がマンホールなどから地上に溢れる「都市型水害」もあります。
降水量が多い日本に住んでいると水災と隣り合わせの生活といっても過言ではありません。
ですが、火災保険の基本保証には水災は含まれていません。
水災の補償を受ける場合は、別途「水災補償」に加入する必要があることを覚えておきましょう。
水災による損害の補償を受けるには、原則として「床上浸水」または「地盤から45cmを超える浸水」である必要があります。
水災による損害として想定される事例から補償範囲と保険適用できるかどうかを解説します。
想定される水災の被害事例 | 建物のみ | 家財のみ | 建物と家財 |
---|---|---|---|
大雨の影響で川が決壊し、床上浸水して家具も水浸しになった | 建物⚪︎ 家具× |
建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
津波の影響で洪水が起きて床上浸水した | × | × | × |
土砂崩れが原因で塀が壊れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
土砂崩れの土砂が家の中に入ってしまった | 建物⚪︎ 家具× |
建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
豪雨の影響で雨漏りがおこり、家具が濡れた | × | × | × |
土石流で家が流されてしまった | ⚪︎ | 建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
大雨、洪水、高潮、土砂崩れが原因の損害は補償対象です。
ただし津波による損害は「地震保険」の補償項目のため、水災補償では対象外ですから把握しておきましょう。
雷災とは、落雷が原因での火災発生やPCやエアコンなどの電化製品に生じる損害です。
火災保険では一般的に「火災」「落雷」「破裂」「爆発」による損害は基本補償に含まれているため、落雷による損害も補償してくれます。
雷が自宅に落ちていない場合も、自宅付近の電柱などに雷が落ちると過剰な電流が電線や通信線から伝わります。
さらにそこから電源コードなどを伝って電化製品に到達した結果、誤作動や故障する可能性があります。
雷災による損害として想定される事例から補償範囲と保険適用できるかどうかを解説します。
想定される雷災の被害事例 | 建物のみ | 家財のみ | 建物と家財 |
---|---|---|---|
落雷が原因で自宅が火事になった | 建物⚪︎ 家具× |
建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
落雷により屋根が壊れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
落雷によりテレビなどの電化製品が壊れた | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
落雷によりエアコンが壊れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
落雷による損害の判断で難しいのは、壊れた電化製品が「建物に分類されるもの」「家財に分類されるもの」の2つに分類されていることです。
判断基準として、移動できない常設されているエアコンやシステムキッチンなどの電化製品は「建物」に分類されます。
逆に移動させることが可能なテレビや冷蔵庫などの電化製品は「家財」に分類されます。
一般的な判断基準をご紹介しましたが「建物」と「家財」の分類の基準については、保険会社によって異なる場合があります。
落雷が原因で電化製品が壊れた時、一度保険会社へ確認してみましょう。
雪災とは、大雪や豪雪などが原因による落雪や雪崩で生じる損害です。
融雪水の凍結、融雪洪水、除雪作業時の事故は除かれるため、雪が原因による損害でも雪災補償の対象外になる可能性があるため注意が必要です。
融雪洪水などで自宅に損害が出た場合は「水災補償」で補償されるため、火災保険とは別に「水災補償」をつけている必要があります。
雪災による損害として想定される事例から補償範囲と保険適用できるかどうかを解説します。
想定される雪災の被害事例 | 建物のみ | 家財のみ | 建物と家財 |
---|---|---|---|
雪の重さで家が傾いてしまった | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
雪の重さで雨どいが外れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
落雪が原因でカーポートが壊れた ※車の損害は対象外 |
⚪︎(カーポートのみ対象) | × | ⚪︎(カーポートのみ対象) |
雪溶け水が原因で床上浸水した ※水災補償の対象 |
建物⚪︎ 家具× |
建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
雪崩が原因で家が流されてしまった | 建物⚪︎ 家具× |
建物× 家具⚪︎ |
⚪︎ |
雪崩が原因で車が流されてしまった | × | × | × |
雪が直接的な原因である損害に対して建物や家財が補償されます。
落雪が原因でカーポートが損害を受けた場合は、カーポート自体は火災保険の対象です。
ですが、車は自動車保険の対象であるため火災保険の対象外となります。
雹災とは、空から降ってきた雹(大粒の氷の塊)で生じる損害です。
直径が5cm以上の雹が降ってくることもあり、窓ガラスや屋根が壊れる可能性もあります。
雹災による損害として想定される事例から補償範囲と保険適用できるかどうかを解説します。
想定される雹災の被害事例 | 建物のみ | 家財のみ | 建物と家財 |
---|---|---|---|
雹で窓ガラスが割れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
雹が室内に入りテレビが壊れた | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
雹でカーポートが壊れた | ⚪︎ | × | ⚪︎ |
雹で車のガラスが割れた | × | × | × |
雹が降ってきて怪我をした | × | × | × |
上記内容で災害別の火災保険の補償範囲や適用条件がわかったかと思います。
最後に火災保険が適用されない事例も解説します。
台風は、強風だけではなく大雨が降ることも多いでしょう。
大雨が降ると窓の隙間などから雨が吹き込むことで自宅の家財に損害が出る可能性があります。こちらの損害の場合は、原因は台風による強風ではなく、大雨が原因という判断になります。
強風が原因で損害を受けているわけではないので風災として認められません。
わかりにくいですが、強風で窓ガラスが割れて家財が濡れて壊れた場合は対象になります。
火災保険は、災害に対する保険のため、経年劣化や老朽化が原因での破損は補償対象外です。
ですが、主に屋根などの部分は、築年数の経過による経年劣化なのか、自然災害による損害なのか判断するのは難しいでしょう。
経年劣化や老朽化だと思っていても、調べてみたら自然災害が原因で破損していたということもあります。判断が難しい場合は保険会社に確認してみましょう。
自然災害が原因であれば火災保険を適用することができます。
いかがでしたでしょうか?
本記事では、「火災保険はどんな時に使えるの?」といった疑問を災害別で解説して行きました。
火災保険の補償範囲は「建物」と「家財」にわかれていて、基本契約は「建物のみ」になっています。「家財」の補償は別契約が必要になることが多いです。
火災以外の災害にも適用できる火災保険ですが、水災は「水災補償」を別で加入している必要があります。
現在の火災保険の適用条件を確認し 「家財」や「水災補償」の加入など、火災保険の見直しを検討してみてください。
また自宅のリフォームを検討している時は、火災保険が使える可能性もあるので専門業者に建物を確認してもらうことをおすすめします。
隠れた損害が見つかり保険適用できるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。