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027-333-1354こんにちは。
株式会社eリフォームの井上です。
屋根リフォームをする際には、葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)の2種類があります。
近年はコストも抑えられるとしてカバー工法での屋根リフォームを検討される方も多いですが、今回はカバー工法の工程や手順について詳しくご紹介したいと思います。
是非ご参考にしてください。
目次
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に防水シートと新しい屋根材を被せて(カバー)工事する工法をいいます。
屋根リフォームというと、既存の屋根を取り外して一から施工をするイメージがあるかもしれませんが、それは葺き替え工事と呼ばれるもので、取り外しも既存の屋根材の撤去も行うことなく新しい屋根材をそのまま取り付ける工法がカバー工法で、工事費用も工事期間も少なく済むというメリットがあります。
さらには、撤去などの必要がないために、近隣に埃がまったり騒音などといったトラブルを起こす心配も少なくなります。
また、既存屋根材にアスベストが含まれている場合には、廃材処理費用が膨大になるために屋根カバー工法を行うことでコストを抑えることもできます。
ではここで、具体的に屋根カバー工法を行う手順について詳しく見ていきましょう。
基本的にカバー工法は防水紙を設置してから屋根材を取り付ける作業になるのですが、板金や雪止め金具などの既存で付いている部品が邪魔になるために、まずはそれらの撤去作業が必要になります。
作業を行う事前準備として、足場の架設と養生シートを貼ります。
外壁からおよそ50cm~80cm離して足場材を設置するため、建物の周囲に置いてある物はすべて移動しておく必要があります。
また、養生シートは工事の際に職人の安全を確保するだけでなく、金属片や部材などが突然の強風に煽られ落下・飛散する恐れもあるため、万が一に備えて施工しておきます。
足場の架設作業は30坪ほどの住宅であれば、およそ半日程度で設置が完了します。
最初に行う作業は、防水紙を設置する際に邪魔になってしまう既存の金物を取り外して平らにしていく作業になります。
屋根材のてっぺんにある棟板金やその下に付いている貫板を外していきます。
この際に、万が一軒先に雪止め金具が留められている場合は、カバー工法を行う際にどうしても邪魔になってしまうために切断して同時に撤去を行います。
雪止め金具の切断は、切断の際に鉄粉が車に付くと、もらいサビを起こすことがあるため、十分注意をして作業しなければなりません。
次に、既存の屋根材の上からそのまま新しい防水紙を貼っていきます。
この防水紙は、ルーフィングシートとも呼ばれます。
屋内に雨水を侵入させないようにすることが防水紙の役割ですので、できるだけ高品質な素材のものを選ぶのが好ましいです。
防水紙の上にそのまま新しい屋根材を葺きます。
新しい屋根材として知られているのが金属系のガルバリウム鋼板ですが、近年はこのガルバリウム鋼板を改良させた3倍を超える耐食性を持つとされるエスジーエル鋼板も増加傾向にあります。
ここで、新たに新しい貫板と棟板金を設置していきます。
貫板は一般的に木製のものが採用されていますが、近年は腐食しにくい特徴を持つ樹脂製の貫板を採用されるケースもあります。
板金が重なり合う部分から雨水が浸入しないように隙間をコーキングで埋めて仕上げます。
最後に雪止め金具を取り付けて完成です。
工事が完成したら、足場を解体して工事完了報告書や工事保証書を渡すなどして竣工となります。
屋根カバー工法は、費用を抑えられたり工期を短くできたりなどのメリットも多いですが、どんな屋根にでも施工ができる訳ではありません。
瓦屋根は重量のある屋根材であるために、カバー工法は適していないため施工ができません。
瓦屋根にさらに新しい屋根材を乗せると重量がさらに大きくなるために、地震の影響を受けやすくなってしまう恐れがあるためです。
防水紙や野地板といった屋根の下地部分が劣化している場合は、いくらカバー工法が適用できる屋根であっても劣化部分の補修が必要になりそのまま施工することはできません。
そのため、最初から葺き替え工事で屋根リフォームされたほうが良いと言えるでしょう。
いかがでしたか。
屋根カバー工法は葺き替え工事と比べると以上のように施工手順もそれほど多いものではないため、工期も短く済ませることができます。
また、古い廃材の撤去や処分費用などもコストカットできるため、屋根リフォーム費用を抑えたい方には大変おすすめです。