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027-333-1354こんにちは。
株式会社eリフォームの井上です。
屋根は定期的な屋根塗装などのメンテナンスを通じて維持することができますが、築年数が経過するにつれ屋根材そのものも傷んでいき、交換が必要になることがあります。
台風や地震などの自然災害で屋根が壊れた時も、屋根材の交換が必要です。
屋根材を交換する工法として、大きく分けると屋根カバー工法と屋根の葺き替えがあります。
ここでは、屋根カバー工法の特徴やメリット、注意点などを解説しています。
是非ご参考にしてください。
目次
カバー工法とは、既存の住宅の屋根を交換するにあたり、既存の屋根材を取り外すことなくその上から新しい屋根材を被せる(カバー)工法です。
既存の屋根材を取り外す必要がなく、廃棄処分の作業や費用も必要ないため、比較的コストを抑えて施工できるのがメリットです。
また、葺き替え工事に比べて施工期間が短く、新しい屋根材にリフォームができますし、屋根が二重構造になることで耐久性や断熱性を高めることもできます。
屋根カバー工法の代表的なメリットは以下の3点です。
屋根の葺き替え工事の場合、既存の屋根材をすべて外して、場合によっては下地も交換したうえで新たな屋根材を施工します。
そのため、取り外す作業の日数や費用、廃材の処分費用もかかります。
カバー工法の場合、既存の屋根材の上から被せるので、既存の屋根材を取り外すことなく施工ができます。
そのため、施工期間が短く済み、取り外す作業の人件費や廃材の処分費用もかからないため、葺き替え工事よりも低コストで施工が行えます。
屋根材が二重に被さるため、遮熱性や断熱性が高まります。
屋根に当たる太陽光が屋内へと入り込むのを抑え、室内の空気が外へと伝わることを防ぎます。
それにより冷暖房効率が高まるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせることがメリットです。
屋根が二重になるので、雨音が小さくなるなど、防音効果が期待できます。
雨音がうるさい、周囲に空港や基地などがあり、飛行機やヘリコプターの音が気になるといったケースでは防音対策の一つになります。
屋根カバー工法にはメリットも多いものの、デメリットや注意点もありますので、確認しておきましょう。
屋根材を二重に被せると耐久性が高まる一方、屋根の重量が重くなるのがネックです。
建物上部が重くなると重心が高くなり、地震の時に建物の揺れが大きくなります。
耐震性強化の面では、屋根部分は軽くするのがベストです。
そのため、屋根カバー工法で新たに被せる屋根材は、金属屋根などのなるべく軽い素材のものがおすすめです。
既存の屋根材の上に新たに防水紙を張り屋根材を施工する工法となりますので、波型の特徴をもつ瓦は施工することができません。
また、もともと重量のある瓦にさらに屋根材を乗せることは耐震上不向きとなります。
瓦屋根の場合は、部分的な交換や既存の瓦を一度撤去してまた戻す「葺き直し」という施工ができます。
これに対して、カラーベストやコロニアルといったスレート屋根や金属屋根、アスファルトシングルであれば、基本的に屋根カバー工法を行うことができます。
屋根カバー工法に対応できる屋根材であっても、屋根の劣化が進んでいるケースでは、劣化した既存屋根の上から新たな屋根を被せることはできません。
屋根材の表面の一部がひび割れている程度であれば施工ができる場合も多いですが、屋根材の下地が腐ったり傷んでいる場合には、一度既存の屋根材を取り外して下地を直したうえで、屋根の葺き替えをすることが必要になります。
カバー工法は、既存の下地をそのまま使うことを前提に新たな屋根材を被せる工事ということをおさえておきましょう。
カバー工法が対応できないほど劣化が進んでいる場合や、カバー工法には適さない瓦屋根が全体的に劣化した場合には、葺き替え工事が必要です。
葺き替え工事は、既存の屋根材を一度すべて取り払い、下地を直したうえで新しい屋根材を施工する工法です。
取り外すための手間や時間などの工賃が発生し、廃材を処分する費用もかかります。
そのため、カバー工法に比べて費用や施工日数はかかりますが、カバー工法とは異なり屋根が二重にならないため、建物への重量負担を軽減できるのがメリットです。
いかがでしたでしょうか。
カバー工法は既存の屋根を取り外すことなく、上から新しい屋根材を被せる方法です。
取り外す作業が必要なく、廃材もほとんど発生しないため、短期間かつ低コストで屋根交換ができます。
また、断熱性や遮熱性、防音性の向上なども期待できます。
一方、屋根の傷みがひどい場合や既存の屋根材の種類によってはカバー工法は行えません。
この場合は、屋根の葺き替えや葺き直しといった工事が必要になりますので、カバー工法が行えるかどうか、専門業者に相談してみましょう。