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027-333-1354こんにちは。
株式会社eリフォームの井上です。
屋根材にはいくつもの種類があります。
それぞれ特徴や耐用年数、メリット、デメリット、施工後のメンテナンス時期や方法に違いがあるため、違いをよく理解したうえで選ぶことが大切です。
新築時にどの屋根を採用するかはもちろん、リフォームの際に屋根材の交換を考えている方は、それぞれの特徴を理解したうえで選びましょう。
ここでは、屋根材として代表的な和瓦、スレート瓦、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルについて解説していきます。
目次
日本の伝統的な屋根材です。
粘土を焼き上げた陶器製で、大規模地震や大型台風などで落下するリスクはあるものの、大きな災害などがなければ、50年以上と長い耐久性を誇ります。
メリットは焼きもの瓦のため耐久性や耐火性に優れていること、日本伝統の和風住宅に仕上がることです。
屋根塗装の必要もないため、10年おきの屋根塗装の手間やコストもかかりません。
デメリットは瓦の種類によっては価格が高く、地震や台風などで瓦がずれたり落下する恐れがあることです。
数ある屋根材の中でも最も重量が重いため、耐震性を考えて建築工事を行うなどの工夫が必要になります。
また、瓦特有の凹凸があり、カバー工法には不向きです。
瓦そのものはメンテナンスフリーでも、50年以上の耐久性があります。
ただし、瓦を密着させている漆喰や下葺材(防水紙)は経年劣化が進むため、定期的なメンテナンスは必要です。
経年による下葺材(防水紙)の劣化や、地震などの自然災害で多くの瓦がずれたり落下した場合は、葺き直しという高額なメンテナンス工事が必要になります。
しかし、瓦一枚から交換ができ、下葺材のメンテナンスも瓦を使いまわしできるため、最もメンテナンスに優れた屋根材といえるでしょう。
化粧スレートと呼ばれることや、製造元であるケイミュー株式会社のカラーベストやコロニアルという商品名で呼ばれることもあります。
セメントに繊維を混ぜて薄い板状にした屋根材で、耐用年数は20~25年程度になります。
メリットは軽量で耐震性に優れ、耐火性能も高いことです。
デザインやカラーが豊富で、さまざまな住宅デザインに合わせることができ、価格も安価なので建売住宅にも多く採用されています。
デメリットはセメントという性質上、防水性能が低いため定期的な屋根塗装が欠かせない点です。
設置コストは抑えられますが、ランニングコストはかかります。
また、和瓦が10mm~20mmの厚みがあるのに比べ、4.5mm程度と薄いため飛来物や雹などの衝撃で割れやすいのも難点です。
防水性が低いため、10年ごとの定期的な屋根塗装が欠かせません。
スレート屋根の修理依頼の多くは、スレートの割れや欠けです。
しかし、一枚一枚をビスで打ち付けて固定していることから、交換などのメンテナンスはし難く、コーキングによる接着や差し替えしか行なえません。
そのため、コーキングが劣化すると再び業者に依頼して直して貰わないといけません。
スレート瓦はある程度の年数が経過したら、陶器瓦や金属瓦に葺き替えもしくはカバー工法を行う必要があることを覚えておきましょう。
トタン屋根に比べて耐久性に優れた、金属製の屋根材です。
その軽量性と耐久性から現在日本国内で最も多く採用されている屋根材となります。
板材は鋼板で、それをアルミニウム、亜鉛、シリコンを混ぜたものでメッキし、サビにくいようにしてあります。
耐用年数は20~30年ほどです。
金属なのに軽量で耐震性に優れています。
耐久性に優れ、メンテナンスの頻度も少なく済みます。
ガルバリウム鋼板単体としての施工のほか、経年劣化したスレート屋根のリフォームとして、カバー工法で施工するのに相性の良い屋根材です。
デメリットは金属製なので、雨音が響きやすい点です。
メッキコーティングはされているものの、長期間雨にさらされると劣化しやすいので、雨が溜まりにくい勾配のある屋根でないと施工できません。
塩害にも弱く、サビてしまうリスクが高いため、基本的には海沿いの地域などには向いていません。
紫外線や経年劣化による色褪せをはじめ、切断面から金属片や鉄粉によるサビが発生する可能性があります。
10年~15年に一度、サビ防止のための屋根塗装をする必要があります。
アメリカでメジャーな屋根材で、日本では施工実績が多くありません。
屋根材も輸入品が多くなっています。
グラスファイバーと呼ばれる不燃布やガラス繊維で構成された素材に、アスファルトを塗装し、表面には細かな石粒や砂などを敷いたうで、アクリル樹脂で固めたシート状の屋根材です。
耐用年数は、製品の性能やグレードにより20年~30年です。
メリットは屋根材でありながら柔らかく、施工の自由度が高い点です。
シート状の屋根材をハサミやカッターで切ることができ、さまざまな形状の屋根にフィットさせることができます。
軽量で耐震性も高く、防音性や防水性にも問題はありません。
デメリットは、日本での施工例がまだ少なく、施工技術を持つ業者があまりいない点です。
流通量が少ない輸入素材で、価格も比較的高めで、為替レートなどの影響も受けます。
屋根シートを下地に接着剤を使って貼り付けているため、強風や台風などで剥がれるリスクがあります。
一般的なアスファルトシングルは、10年ごとに屋根塗装が必要です。
表面に紫外線に強い石粒などを用いている製品の場合、30年ほどメンテナンスフリーも可能です。
いかがでしたでしょうか。
屋根材の種類として代表的な和瓦、スレート瓦、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルについて紹介してきました。
それぞれ素材の特徴が異なり、耐用年数やメリット、デメリットに違いがあります。
メンテナンスの時期や方法にも違いがあるため、施工時の費用の高低だけでなく、ランニングコストも踏まえて検討することがおすすめです。