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エリア | 埼玉県本庄市 |
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施工内容 | 屋根葺き直し/雨樋交換 |
使用材料 | なんばん漆喰(モルロック)/アイアン丸(Panasonic) |
工期 | 4日 |
工事費用 | 詳しくはお問い合わせ下さい |
火災保険活用 | なし |
助成金活用 | なし |
本庄市四季の里にて、S様邸の外壁塗装を行う同業者様からご紹介を頂いたことが工事のきっかけでした。S様より玄関と客間から雨漏りがしているので見てほしいとのことでした。同業者様は、外壁・屋根塗装以外の工事は行っておらず、私たちにご用命を頂きました。
さっそく現地調査を行わせて頂いたところ、天井雨染みの種類や場所などから下屋根が原因の可能性が高く、桟瓦を一部外して点検した結果、防水紙が劣化し破れていましたので葺き直し工事をご提案させて頂きました。瓦屋根の場合、スレートや板金屋根と違って瓦を外して点検・メンテナンスが出来ますので、雨漏りの原因を見つけやすいことが特徴です。
また、点検の際に雨樋の勾配不良が気になりましたのでお話を伺ったところ、数年前の大雪の影響で壊れてしまった雨樋からも雨漏りがしているとのことでしたので、パナソニックのアイアンにお取り替えさせて頂くことになりました。
最初にご依頼を頂いた雨漏り箇所をご確認させて頂きます。玄関上の天井の様子ですが、広範囲に雨染みが見受けられ、雨漏りの影響で天井ボードが下がってしまっていることがわかります。
木造住宅での雨漏りは、天井材だけでなく、天井上の下地材や断熱材・小屋組みなどを腐らせシロアリやガビの原因となってしまいますので、あまり放置せずに対処することをオススメします。
続いて玄関横の客間の様子です。こちらは雨漏りの影響で天井ボードが落ちてしまったので、ご主人様が応急処置を施したそうです。玄関と客間の上はちょうど下屋根となっており、雨漏り箇所の範囲などから下屋根に何らかの原因があると考えられましたので外部点検にて侵入口を特定していきます。
雨漏りしている箇所の真上あたりの下屋根の様子です。一見すると、瓦の割れやズレもなく特に問題はなさそうですが、、
瓦を外してみると、、劣化してしまった防水紙に大きな穴が空いていることがわかりました。瓦屋根では、葺いてある瓦だけで雨を防いでいる訳ではなく、瓦の下にある防水紙が雨の侵入を防ぐ役割を担っています。ですので、劣化などにより防水紙に穴が空いたり破れたりしてしまうと、雨漏りが発生してしまうケースは非常に多いです。防水紙は様々な種類がありますが、防水紙の平均寿命は20年になりますので新築してから20年前後で一度点検をオススメしております。
今回は劣化による破損箇所が多いため、一度瓦を全て取り外し、新しい防水紙に張り替えてから再度瓦を戻す「葺き直し工事」を行っていきます。
こちらの雨樋は、以前降った積雪の重みで雨樋を支えている金具が耐えきれなくなり勾配不良を引き起こしている様子です。損害箇所だけ中が見えており、勾配がないため流れることができなかった雨水が溜まった黒ずみの痕が見受けられます。
また、雨漏りしている下屋根のちょうど上に位置する雨樋ということもり、オーバーフローしたまとまった雨水が下屋根に落ち、瓦の隙間から通常より多い雨水を侵入してしまうことで防水紙の劣化を早める事例も多くあります。
S様ともご相談した上で、今回は全ての雨樋をお取り替えさせて頂くことになりました。
先程の雨樋を上から見た様子です。雨の降った次の日でしたが、雨水が流れず水溜りになってしまっているのが確認できます。
今回は塗装業者さんとの共同工事となります。そのため、足場がないとできない工事から進めていきます。
最初に既存雨樋と金具を撤去し、新たに勾配を計算して金具を設置していきます。リフォーム工事では新築工事とは異なり、軒先瓦のズレや金具を取り付ける破風板が変形したりと、新築時とは建物のあちこちが微妙に動いているため原状に合わせた細かな施工が求められます。
金具の設置が完了したら、雨樋を取り付けていきます。雨樋は非常に多くの部材をプラモデルみたいに組み合わせながら施工していきます。そのため、継ぎ接ぎ部分も多くなりますので、後々風などの影響でズレたり水が漏れないよう接着は入念にする必要があります。
雨樋の施工が完成しました。左右の集水器に向かって水が流れるよう、中央が山なりになるのが今回の建物では正しい施工です。
続いて屋根工事の様子になります。
まずは屋根全体の瓦を一枚一枚丁寧に外していきます。
全ての撤去が完了しました。
ここで再度、雨漏りとなる可能性を確認します。雨漏り原因が的外れですと、折角施工してもまた漏れてしまうためです。
下記防水紙の劣化箇所になります。これではゲリラ豪雨や台風などで瓦から侵入した雨水が建物内部まで届いてしまいます。室内の雨漏り位置からしても防水紙が原因である可能性が濃厚と判断できましたので、しっかりと直していきます。
劣化箇所①
劣化箇所②
劣化箇所③
劣化箇所④
劣化箇所⑤
次に桟木(さんぎ)と呼ばれる瓦を引っかけるための細長い木材を撤去します。
新たに防水紙(アスファルトルーフィング)を施工していきます。
外壁との立ち上がり面もしっかりと施工します。
ルーフィングの施工が完了しましたら新たに桟木(さんぎ)を取り付けます。
撤去してあった瓦を丁寧に戻していきます。
平瓦の葺き替えが完了しました。最後に葺き止め部を施工していきます。
葺き止め部とは、屋根と外壁の接合部分のことを言います。この葺き止め部も雨漏り相談の多い箇所になります。防水紙・のし瓦・漆喰で雨仕舞をしているため、漆喰の劣化や防水紙の劣化などで雨の侵入が起きやすいことが原因としては多くあげられます。
施工する漆喰は現在主流となっているモルロック(なんばん漆喰)です。従来の漆喰に比べ、防水性と耐久性に優れており多くの屋根工事で使われています。値段は上がりますが、なんばん漆喰には黒以外にも白いものもありますので、黒が気になるという方は従来の漆喰のような白での施工もできます。
これで屋根の葺き直し工事の完成です。
後日、前が見えなくなるほどのゲリラ豪雨がありましたが、雨漏りは起こらなかったとご報告を頂き一安心しました。